化学

ちょっと気になるトランス脂肪酸の話

2014年2月19日 13:20

トランス脂肪酸は、液状の油脂を常温で固まりやすいものにする工程や油脂中の不純物を除去する工程で生成される。マーガリンや調理油に多く含まれており、それらを使った食品にも含有されている。2013年11月アメリカの食品医薬品局がトランス脂肪酸の使用を段階的に禁止する方針を明らかにした。その理由について同局は「食品に使う上で安全とは認められない。アメリカ国内で年間20000件の心臓発作を予防し、7000人の死者を減らせる」と禁止の理由を説明する。アメリカでは、トランス脂肪酸の摂取量が多く、1990年代半ばには1日5.8グラム(総エネルギー量の2.6%)に達していた。危険性が叫ばれるようになったことから、2003年には4.6グラム、2012年には約1グラムにまで減っている。日本人の摂取量は1日あたり、0.7グラム(総エネルギー量の0.3%)。世界保健機関(WHO)が目標とする1%を大きく下回っている。とはいえ日本の食品安全委員会の資料には、「2002~2003年に、30歳以上の男女225人を調査したところ、男性の5.7%、女性の24.4%が総エネルギー量の1%を超えるトランス脂肪酸を摂取していた」という報告が残されている。ジャンクフードやお菓子の食べすぎには要注意だ。

(参考 毎日新聞 2013年1月16 日)

「トランス脂肪酸」

「トランス脂肪酸って体に悪い?食品チェック」

「科学無視のトランス脂肪酸批判 思わぬ弊害が表面化」

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