楽校コラム

日本全国の自動販売機の下には4億6000万円のお金が埋もれている

2014年5月3日 17:32

世の中には計算が大好き、という人がいる。数学の時間など大変有利だと思うが、こういう人は試験の計算問題でなく、全く実生活の役に立たない変な計算しかする気がないようだ。 「自動販売機の下に落ちている金額の合計」 を計算した人がいる。諸君も冬の寒い日など、ジュースの自販機にコインを入れようとして落っことしてしまい、機械の下に転がり込んでしまって、泣く泣くあきらめた、というような経験があると思う。しかし、そのお金が全国合計でいくらになるか、などということを計算しようとするというのは、かなり物好きな人でないと考えつかない。

 まず、日本全国にある自動販売機の数だが、これは日本自動販売機工業会のデータで、約5150万台であるという数字がある。また、その下に落っこちているコインの金額を、以前ある雑誌社が調査したところ、300台調べて、2724円落ちていたという。平均すると一台に9円。ここから計算すると、日本全国の自販機の下にあるお金は、合計4億6000万円というすごい金額になる。大学卒の一般サラリーマンの生涯賃金(一生かけて稼ぐことの出来る金額)の平均が2億2500万円(独立行政法人労働政策研究・研修機構調べ)というから、その倍以上の金額になる。

 では、勉強して大学を出てサラリーマンになるよりも、一生かけて、自動販売機の下に落っこちているお金を拾って歩いた方が金持ちになれるのだろうか?  サラリーマンの労働日数を一年245日として(週休2日、それと有給休暇や祭日などを引く)20歳から60歳までの40年間を働くとすると9800日、さっきの5150万台をこれで割ると約5255台という数字が出た。12時間労働として、1時間に438台近くの自動販売機を回らないといけないというわけだ。半分にして、普通のサラリーマン並みでもいいや、と思っても219台、1分間に3.65台。ちょっと無理だろう。この計算をして出る結論は「楽して儲けることはできない」というもの。出した結論は決して間違っていないけれど、計算に要した時間がどうにももったいない気がする。

『自動販売機の下に落ちていたお金を撮影』。この撮影者もかなり物好きのような……。 https://www.youtube.com/watch?v=UI1OqJDeX5c

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