楽校コラム

『傘は雨をよけるためでなく、日の光をよけるために発明された』

2014年10月22日 17:39

今年(2014)の夏は雨が多くあまり夏らしい日の光がささなかったようだ。
真夏の照りつける太陽は、生命力のシンボルのように人々にイメージされてきたが、しかし、また肌荒れなどの原因となる有害な紫外線も半端ではない。注意が必要だ。とはいえ、曇りの日でも晴の日の60%から70%の紫外線は降り注いでいる。肌の弱い人は曇りの日であっても、紫外線対策は必要だろう。

ところで、太陽の光の直射を避けるために、人類は昔から日傘を用いてきた。古代中国でも古代エジプトでも、皇帝や王の画像には、必ず傘をさしかける家来の姿がある。織田信長なども、オランダ風の衣装に身をつつみ、日傘をかかげさせていた。

われわれは今、雨傘の方を日傘よりポピュラーなものだと思っている。しかし、本来、傘というのは日の光をよける日傘として発明され、使用されてきた。では、雨は何でよけていたのかというと、帽子やコート、日本では笠と蓑や雨合羽などでよけていたのである。現在でも、正式にはレインコートを着ている時に傘をさすのは間違いとされている。また、雨の中で仕事をしなくてはいけない警官や自衛隊員は基本、雨傘をささない。

日傘は古代から使われてきたが、雨傘が発明されたのは18世紀になってからだ。言うまでもなく、耐水性の布が発明されてからのことである。最初に雨傘をさして歩いた人物(英国人ジョナス・ハンウェイという人だと言われている)は変人として街の人々に笑われたそうだが、しかし彼は頑固に傘をさし続けていたために、やがて人々はその便利さに気がつき、次第に雨傘の風習が広まっていったという。
「傘の歴史」
http://parasolumbrella.web.fc2.com/
笠と蓑

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