楽校コラム

オレンジでiPhoneが充電できる!

2014年12月4日 16:06

化学電池というものがある。化学変化を利用して電流を取り出す仕組みだ。
電流を通す水溶液に、マイナス極とプラス極になる、二種類の金属を入れる。例えば希塩酸に亜鉛板と銅板を入れて、電線で電球やモーターにつなぐ。すると、希塩酸と反応して亜鉛が電子をひとつ亜鉛板に残して、イオンとなってとけ出す。亜鉛板に残った電子は導線を通って銅板のほうに?向かうが、この電子の流れが電流となるわけだ(銅板に着いた電子は希塩酸中の水素イオンに電子をあたえ、水素原子とし、それが2個結びつき水素分子ができる。なので、銅板から水素が発生する)。電子の流れと電流の流れは反対、とすでに諸君も習っていると思うので、亜鉛板が-極、銅板が+極となる電池ができたということは理解できるだろう。
希塩酸で出来るということは、もっと弱い、クエン酸などでも出来るということだ。ジュースメーカーとして有名なトロピカーナが2011年に、自社CMで、2500個のオレンジを使ってネオンサインを発光させたパフォーマンスを行ったことがある。オレンジに含まれるクエン酸が亜鉛と銅の間に電子の流れを作ることは、上の実験と同じ仕組みである。
http://greenz.jp/2011/07/20/eco_ad_orange/

このオレンジ発電、スマートフォンの充電などにも使える。595個のオレンジでiPhoneの電池をいっぱいに出来るという。「アップル(社製品)をオレンジで充電する」というわけで、ジョーク好きな欧米人にウケているとか。

『電池の仕組』(ここでは希硫酸でやっている)
http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/denchi1.html

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