楽校コラム

元祖キラキラネーム?森鴎外の子供・孫たち

2014年12月4日 16:22

明治の文豪として名高い森鴎外。鴎外本人だけではなく、子供・孫達も文筆業や大学教授など、各界で活躍した人が多いスーパー一族だが、その名前のユニークさも際立っている。

鴎外の本名は森林太郎というが、ドイツ滞在中は欧米人と発音が異なるその名前が、正しく読んでもらえないなど常に不便を感じていた。それで、鴎外は子供たちに「欧州の人名と同音を持って相通ずるインターナショナルな名を付けたのだ。

寅年生まれの長男は於菟。中国の古書「左伝」で虎を意味することから付けられた名前だが、発音は欧米人に一般的な名前の(Otto オットー)だ。以下、長女が茉莉(Marie マリー)、次男は生後半年で亡くなったが、名前は不律(Fritz フリッツ)、次女杏奴(Anne アンヌ)、三男が類(Louis ルイス)。

於菟の子供たちも真章(Max マックス)、富(Tom トム)、礼於(Leo レオ)、樊須(Hansハンス)、常治(George ジョージ)とそのまま欧米人として通じる名前だ。於菟に女の子が生まれていたら百合(Julie ジュリー)になる予定だったといわれている。孫ではこれ以外にも茉莉の長男が爵(Jacques ジャック)と名付けられている。

当時の感覚では非常にユニークともいえる森一族の名前。昨今とやかく話題となっているキラキラネームと似ていると感じる人も多いかもしれない。しかし彼らは名前負けすることなく文学や医学の分野で一流の業績を残した。重要なのは名前ではなくその業績だ。

『父親としての森鴎外』森於菟
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E6%96%BC%E8%8F%9F

『父の帽子』森茉莉
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E8%8C%89%E8%8E%89

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