現代社会

独眼竜政宗ゆかりの地で進む、海岸林再生プロジェクト

2014年9月12日 17:45

仙台平野一帯で、東日本大震災で失われた海岸林(※)を再生させる試みが進んでいる。この地で海岸林の造成が始まったのはおよそ400年前。独眼竜政宗こと伊達政宗の時代である。海岸林は砂、塩、強風、高潮から人々の暮らしを守ってきた。宮城県名取市では、昭和30年代に地域の住民らによる植林が積極的に行われ、植林コンテストで受賞したこともある。
東日本大震災ではそんな地域の誇りとなる海岸林が一瞬にして消失したのである。被災地全域では約3,600ヘクタールの海岸林が被害を受けた。そのおよそ半分の約1,753ヘクタールが宮城県の海岸林である。再生には600万本以上の苗木の供給が必要ともいわれる。
宮城県名取市では、公益財団法人オイスカのサポートを受けた「名取市海岸林再生の会」を中心とするチームが、海岸林の再生に取り組んでいる。今後6年間で25万本を植える予定だ。栄養分の少ない土壌、冷たく乾いた風など植林にとっては厳しい環境ゆえ、砂漠の植林よりも難しいという。5年後、10年後に美しい松林が蘇っていることを願わずにいられない。ちなみに、鳥取大学には鳥取砂丘の防砂林の歴史を応用した植林技術がある。何と紙オムツの技術を応用すれば、土中に長時間、水を滞在させることができるので、砂漠にも植林が可能だという。

「~「みやぎ海岸林再生みんなの森林づくり活動」の協定締結 ~(森林整備課)」
「震災で消失の“海岸林”再生へ、宮城県名取市の海岸で植栽スタート。」
「東日本大震災復興 海岸林再生プロジェクト クロマツお助け隊 – オイスカ」

※防風や防砂、高潮や津波の軽減などを目的として海岸に植樹された林を海岸林と呼ぶ。
潮風に強く、やせた土地でも成長の早いクロマツ・アカマツが主に植えられてきた。

<前の記事【】 次の記事【】>