地理

すべての国道を走破することができないわけ(その1)

2014年9月12日 17:59

日本の一般国道の総延長は67,297.5㎞(平成23年4月1日現在)。では、一般国道を自動車で走破した人は何人いるだろう。答えはゼロ。「そんなバカな」と言われそうだが、嘘ではない。理由のひとつとして国道の一部がフェリー航路であることが挙げられる。例えば、高知市から大分市までを結ぶ国道197号線のうち、愛媛県佐田岬半島にある三崎港から大分県の佐賀関港まではフェリーを利用することになる。自走では移動できないのだ。「そんなの道路じゃない」と言われそうだが、法律では「道路」とは、「一般交通の用に供する道で高速自動車国道、一般国道、都道府県道、市町村道をいい、トンネル、橋、渡船施設、道路用エレベーター等道路と一体となってその効用を全うする施設又は工作物及び道路の附属物で当該道路に附属して設けられているものを含むものとする」と規定されている(道路法第2条)。フェリーでなければ移動できなくても法的には何ら問題はなない。ちなみに、197号線のような区間は海上国道と呼ばれ、全国に24路線ある。最近、さまざまなタイプの水陸両用車が発売され、一般の人も手が届くようになったので、自走により走破できる日は意外に近いかもしれない。

「道路についての定義・用語」
「海上国道」
「国道197号」

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