保健体育

夏の山登りは、低体温症に要注意

2014年10月21日 23:09

「山ガール」という言葉がすっかり定着するなど、登山に興味をもつ若者が増えている。
雄大な自然に触れることは素晴らしい。ただし、そのための備えは十分にしておきたい。高山に登る場合、特に忘れてはならないのが寒さ対策。夏山でも低体温症で死亡する人は少なくない。2009年7月に北海道大雪山系トムラウシ山が悪天候に見舞われ、ツアーガイドを含む登山者9名が低体温症で死亡したこともある。
低体温症で体温が34度になるまでに回復措置を取らなければ、生命の危険がある。ここまでの低体温になると以下のような症状が現れる。
◎歩くのが遅くなり、よろめくことがある
◎激しく震える
◎口ごもったり、意味不明のことを言ったりする
◎無関心な表情になる
◎眠そうにする
覚えておきたいのは、早ければ15分に1度という驚くべき速度で体温が下がること。自覚症状があれば、すぐに対策を取ろう。体温が下がらないように濡れた服を脱ぎ、できるだけ厚着をした上で、できればお湯を沸かしてペットボトルなどに入れ、腋の下や股間部を温めるとよい。もちろん、「事前にしっかりと天気予報をチェックして無理はしない」「雨具の用意を忘れない」といった予防策が重要なことは言うまでもない。
なお、低体温症は必ずしも極端な寒冷下でのみ起こるとは限らない。市街地や、夏でも、濡れた衣服を着て昏睡状態に陥った場合、気化熱により体温が奪われて低体温症になることがある。何事にも油断は禁物だ。

「低体温症」
「低体温症について」
「初心者のための登山・山歩き入門」

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