家庭

弥生時代、日本人はパサパサした米を食べていた(その1)

2013年12月26日 20:12

海外で米を食べ、パサパサした口当たりに違和感を覚えた経験がある人もいるだろう。日本人にとって米は粘り気があるのが当たり前。そうでなければおにぎりも作れない。だが、米食が始まったばかりの弥生時代には粘り気がない米を食べていた可能性が高いという。この仮説を発表したのは北陸学院大学の小林正史教授(食文化史)らの研究グループだ。2011年、グループは米の調理法が「炊く」→「蒸す」→「炊く」と変わっていたと発表した。「蒸す」に変わった理由は、古墳時代中期(5世紀)に甑(こしき)やかまどなど蒸気で蒸す調理具が伝来したためと考えられる。では、平安時代になり再び炊くようになったのは何故だろう。実は、蒸す調理法が主流だった時代の前と後では、同じ「炊く」でも方法が大きく変わっている。研究グループの一員である鳥取県米子市文化財団埋蔵文化財調査室の浜野浩美・主任研究員は、「蒸す」が主流になる前は、●噴きこぼれる→●土器を傾けて湯を捨てる→●再加熱するという「湯取り法」で炊いていたことを土器の噴きこぼれ跡から明らかにした。一方、木立雅朗・立命館大学教授(日本考古学)は、「蒸す」時代の後で、現代と同じく湯を捨てず炊く「炊き干し法」になったことを土器の焦げ跡から突き止めた。

「弥生時代」
「湯取り法と炊き干し法」

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