国語

業平の歌に詠まれた都鳥はこんな鳥だった

2013年8月9日 18:51

在原業平の「名にし負わば いざ言問はん都鳥 わが思ふ人はありやなしやと(その名を負っている鳥ならば聞いてみたい。都鳥よ、私の愛しいあの人が健在であるかどうか)」という歌で知られる都鳥。旅先で京の都では見かけない鳥を見かけた業平がこれから乗ろうとする船の船頭に名前を聞いたところ「都鳥だ」と答えたため、業平は先の歌を詠んだ。さて、ここで「都鳥」と呼ばれている鳥は、現在、「ミヤコドリ」とされているチドリ目ミヤコドリ科の鳥ではなく、「ユリカモメ」とされているチドリ目カモメ科の鳥なのである。「ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線」の名前の由来にもなった鳥だ。ところで昔は京都では見かけることができなかったユリカモメだか、1974年以来、飛来するようになった。1200年ほど早く飛来していれば、業平の名歌も生まれなかっただろう。

 

「BIRD FAN (日本野鳥の会) | ミヤコドリ」

「ユリカモメ」

「生きもの歳時記 万葉の生きものたち」

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