国語

国宝級の絵巻物で鬼になっていた安倍仲麻呂

2013年8月27日 18:41

2012年から2013年にかけて、東京・名古屋・大阪・九州の4会場で開かれた特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」は128万人もの来場者を魅了した。名作ぞろいの展示品の中でも特に人気が高かったのが、国宝級とされる「吉備大臣入唐絵巻」である。

遣唐使として唐に赴いた吉備真備がいきなり連れて行かれたのが、鬼が出没するという楼閣。して現れた鬼とは、なんと同じく唐に渡りながらも、ひどい扱いを受けた上(※)、帰国を果たせなかった安倍仲麻呂であった。鬼は自分の子孫の様子を聞いて喜び、吉備大臣に協力することを約束する。そして、唐人から真備に無理難題が出されるたびに、不思議な力で助けていく…というのがその内容である。碁石をひとつ飲み込んで、対局に勝った真備が下剤を飲まされるなど、ユーモラスなシーンも多い。(※実際には、安倍仲麻呂は科挙に合格し、政府高官にまで上り詰めている)

 

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