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クイズです。「びよ」と鳴く動物は?

2014年7月1日 19:06

答は犬。「犬はワンワンにきまっているだろ!」と言われそうだが、実は犬の鳴き声を「ワンワン」と聞き始めたのは江戸時代に入ってからなのである。それまでは、「びよ」「びょう」と聞かれていた。例えば、こんな謎々があった。

「犬の鳴きさし 虻のひと声」とは何?

答は「屏風」。犬の鳴き声が「びょう」、虻の羽音が「ぶ」であることから屏風というわけである。英語では犬の鳴き声を「BOW(バウ)」と表現する。英語圏の人にとっては、「びよ」「びょう」のほうが自然かも知れない。
擬態語・擬音語の研究で知られる明治大学の山口仲美教授は、江戸時代のある時期に、遠吠えを「びょう」、普通の鳴き声を「ワン」と使い分けていたことや、動物生態学者の宮地伝三郎の「野生の犬は遠吠えをするが、『ワンワン』とは吠えない」という意見などを重視。
江戸時代以降に落ち着いた環境で飼われる犬が増え、「ワンワン」という鳴き声を耳にする機会が増えたことから、「ワンワン」が一般化したという仮説を出している。
ちなみに島根県益田市、高知県、長崎市では、現在でも犬の声を「びょう」と聞いている人がいるという。
もちろん、これらの地域に野犬が多かったわけではないだろう。

「擬音語・擬態語:山口仲美「犬はびよと鳴いていた」
「英語の擬音語・擬態語―動物の鳴き声 – Rondely.com」
「英語での動物の鳴き声一覧 」

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