国語

富獄百景

2013年4月5日 17:00

太宰治の短編『富獄百景』は、「富士の頂角、広重の富士は八十五度、文晃の富士も八十四度くらゐ、」という文章から始まる。広重は浮世絵師、歌川広重のこと。文晃は徳川時代の三大家とされる谷文晃のことである。もっとも富士山を描いた絵で一番有名なのは、葛飾北斎の『富獄三十六景』シリーズだ。途中で人気が出たために、実際には46枚のシリーズになっている。その中で唯一富士山の山容が描かれていないのが『諸人登山』。江戸時代には富士山を信仰する人々が講というグループをつくり、富士に登ることが大流行。「江戸八百八講、講中八万人」と言われた。富士登山ブームはここから始まったのかも。

葛飾北斎の富士山・富嶽三十六景    

<前の記事【】 次の記事【】>