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夏目漱石の『夢十夜』を心理学的に分析する

2013年5月2日 13:48

心理学者の秋山さと子は著作『夢診断』の中でこのテーマに挑んでいる。例えば『第二夜』。主人公(夢を見ている本人)は若い侍である。和尚から、侍なら悟れるはず、悟れないところを見ると侍ではなく、人間の屑であると言われる。侍は次の刻までに悟って和尚を殺す、悟ることができなければ自刃すると悲壮な決意をして、短刀を鞘から抜く。しかし無情にも時計が鳴る…という内容だ。秋山によると、これは無意識の中にある父なるものを乗り越えて自立を獲得する男性の一生を表したものという。しかし、父を乗り越えるのは簡単ではない。実際にこの夢の中では失敗している。短刀は男性性の象徴と解釈される。

 

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「夢十夜」

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