国語

浦島太郎には弟がいた

2013年5月18日 00:23

『宇治拾遺物語』には、『浦島の弟』という話がある。陽成院の御所で夜番の男が休んでいると、顔をなでる者がある。捕まえてみるとみすぼらしい老人である。「私は、昔からここに住んでいて、じつは浦島太郎の弟です。住んでもう千二百年になるので、社を造って祭っていただきたい」などという。夜番のものが断ると、3度蹴り上げ、骨が砕けて落ちたところを食べてしまった。いつしか老人の身体は巨大になっていた…。というのがその中身。なんとも不気味な話だ。それにしても浦島太郎の弟なら海辺に住んでいそうなものだが。

 

「宇治拾遺物語」

「宇治拾遺物語」巻第十二 二二 陽成院妖物の事

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