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『宇治拾遺物語』に登場するダイエット失敗の話

2013年5月18日 00:25

ダイエットなんて近年に始まったことと思いがちだが、昔から太りすぎを気に病む人は多かったようだ。『宇治拾遺物語』には、頭がよく、性格もよく、度胸もあり、忍耐強く、笛が上手くて、背も高いが太りすぎている三条中納言が、薬師の重秀を呼び、痩せるにはどうするべきかと問う。重秀が「冬は湯漬け、夏は水茶漬けを食べればいいでしょう」と答えたが、しばらくしてまったく効き目がないという。ためしに、重秀が水茶漬けを出すと、瓜をたべ、大きな金碗にはいった水茶漬けを箸を二回動かしただけで食べ終え、その勢いで何度もおかわりを繰り返した…。この話は、とうとう三条中納言が相撲取りのような体つきになったという一文で終わっている。

 

「宇治拾遺物語」巻第七 三 三条中納言水飯の事

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