日本史

「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たつた四杯で夜も眠れず」

2013年5月2日 14:04

「泰平の眠りを覚ます上喜撰(じょうきせん) たつた四杯で夜も眠れず」は幕末の狂歌。といっても何が面白いかはすぐにわかる人は少ないだろう。ちなみに「上喜撰」とは宇治の高級茶のことだ。では、この歌は高級茶を4杯飲んで眠れなくなったということだけを詠んでいるのだろうか。もちろん違う。「上喜撰」は浦和に現れた蒸気船、つまり黒船のこと。つまり、たった4隻の船がやってきただけで慌てふためいている幕府を皮肉ったものなのだ。今ほど自由に意見が言えない時代にあって、狂歌という手段を用いてユーモアたっぷりに幕府を批判した読み手のセンスは素晴らしい。

 

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