物理

熱量保存の法則を生かした伝統的な生活習慣

2014年2月1日 19:11

高温物体Aと低温物体Bを接触させたとき、熱が外部に逃げなければ、高温物体が失う熱量と、低温物が得た熱量は等しく、A、B全体としての熱量の増減はない。そんな熱量保存の法則は、昔から人々の暮らしに取り入れられてきた。例えば、新潟県の粟島に伝わる郷土料理の「わっぱ煮」。わっぱと呼ばれる木製の器に、焼いた魚、ねぎ、水を入れ、真っ赤に焼いた石を落とし煮立ったところで、味噌を溶いて加える。高温で調理することにより、殺菌効果もある。同じように石から移った熱で風呂を沸かす国もある。ブータンでは、木製の桶に水を入れ、焼いた石を入れて沸かし、入浴する。ブータン式石焼風呂は、古来より伝わる健康法で、吉日に治療行為をするとより効果があると信じられていたため、かつては特別な家族イベントで占星術師に相談して入浴する日を決定したという。

「熱とエネルギー」

「新潟県粟島名物の『わっぱ煮』。」

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