江戸時代の大発明、絵般若経
2013年5月22日 00:08
日本人の識字率は99.8%。もともと識字率は高く、諸外国から訪れた人物が驚きを示したという。だが、難しい漢字を大多数の人間が読めたわけではない。そのため、漢字で書かれているお経を読むことはできない。そこで、広まったのが絵心経である。これは600巻余に及ぶ『大般若波羅蜜多経(大般若経) 』の心髄をわずか262文字にまとめた『般若心経』を絵で読ませるものである。もともとは元禄時代に岩手県の男が作成したと言われるが、改良されて全国に広まった。釜(かま)が逆になった絵をかいて「摩訶(まか)」と読ませるなど、庶民が楽しく般若心経を唱えられるものになっている。
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