生物

究極の人工ヒレ、ついに完成

2014年9月12日 17:51

2008年、紀伊半島沖でメスのウミガメが保護された。ウミガメはサメに襲わられたらしく、前脚を失っていた。そのままの状態では、自然界で生き延びることは極めて難しい。そこでNPO「日本ウミガメ協議会」の呼びかけにより、須磨海浜水族園、東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、神戸市、さらに水着素材メーカーやパラリンピックに協力している義肢メーカー等からなる再生プロジェクトが発足した。「悠ちゃん」と名付けられたウミガメのために、産学一体となって人工ヒレ製作に挑むことになった。
第一号の人工ヒレが用意されたのは2009年6月のこと。ところが、前脚に直接装着するタイプであったため、傷口が悪化してしまった。そこで6作目からは甲羅ごと覆うジャケットタイプに変更。しかし、この方式には水の抵抗が大きいというデメリットがあった。そこで、20作目からはジャケットを小型化。さらに、2013年10月の34作目はジャケットを立体型にして、前脚が動く範囲を広げた。そして、2014年3月にヒレの素材の改良により、ついに究極の人工ヒレが完成した。「これ以上の改良は難しい」との判断により、人工ヒレの改良は区切りをつけることになった。
これまでに作られたヒレの中には、悠ちゃんが海に入った瞬間に外れてしまったもの、動きを妨げ、悠ちゃんを溺れさせそうになったもの、遊泳能力を高める効果がまったくなかったものなどもあった。究極の人工ヒレが完成したことで、関係者も大きな喜びを感じたに違いない。
今後、悠ちゃんは、須磨水族園と神戸空港人工海水池で自由に泳ぎながら、両所を行き来し、ダイエットやお見合いをするとのこと。二世の誕生も期待できるかな!?

「悠 (人工鰭のウミガメ) 」
「悠ちゃん義肢プロジェクト概要」
「人工ひれをつけたウミガメの悠ちゃん- YouTube」

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