生物

カサカサに乾いても生き続けるタフなムシ

2014年10月21日 22:35

人間は、1滴の水も飲めない状態が4~5日も続くと死んでしまう。体重の5%の水分が失われただけで、頭痛やほてりが起こり、10%が失われると、身体が痙攣し、20%では死に至る。そんな人間から見れば、不死身のような生物を紹介しよう。アフリカ大陸の半乾燥地域に生息するハエやカの仲間「ネムリユスリカ」の幼虫は、岩の上の小さな水たまりに暮らし、普通は2~3週間でさなぎになる。しかし、乾季になって水が無くなると、雨季が来るまでの数カ月間、眠りにつく。平常時には、幼虫の体重の80%を占めている水分は、休眠中3%にまで低下する。3%というと、味付けノリに含まれる水分の量とほぼ同じ。カサカサである。ほとんどの生物はこのような状態では、細胞膜や、生命維持に欠かせないたんぱく質に修復できない傷ができて死んでしまう。
では何故、ネムリユスリカの幼虫はこのような状態で生き続けることができるのだろう。乾燥して17年後に水を与えられて蘇生した例もあるという。
茨城県つくば市にある農業生物資源研究所の奥田隆上級研究員は、幼虫が体内の糖「グリコーゲン」を使って作った特殊な糖「トレハロース」をつくっていることを発見し、トレハロースが細胞を覆って固まり、体を保護しているという仕組みを明らかにした。

「|世界の乾燥・半乾燥地| – jaals’s JimdoPage! – 日本沙漠学会」
「ネムリユスリカ」
「Sleeping Chironomid 【ネムリユスリカのHPにようこそ!】」
「ネムリユスリカの幼虫、宇宙で生き返る 若田光一さんが実験成功」

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