生物

バイオロギングで生態研究が飛躍的に進化

2020年7月8日 09:29

「バイオロギング」-日本の研究チームが命名したこの生態研究法から、次々と成果が生まれている。

バイオロギングとは、生物(バイオ)と記録(ロギング)を組み合わせた言葉である。その名の通り、生き物に記録計をつけて生態を調べる手法で、古くは1940(昭和15)年にアザラシにロープと深度計を取り付けて、どこまで潜るかを調べた記録が残っている。90年代以降、新しい技術を取り入れることで進化。現在では、海洋生物に取り付けた装置をデータ収集後にタイマーで切り離し、装置から発信された電波を人工衛星でとらえて位置を明らかにして回収する、といったことが可能になった。

バイオロギングにより、ホオジロサメが尾びれを毎秒3.3回動かし、時速24キロでオットセイを追跡していたこと、潜水中のウミガラスの体温が下がっていたこと、マッコウクジラがしばしば海上付近で頭あるいは尾びれだけを水面下にして、全身を垂直にした状態でじっとしていることなどが明らかになった。

生態研究のみならず、ウミガメやオオミズナギドリに装置を取り付けて、気象データを収集する試みも始まりつつある。新たな発見に注目したい。

(参考 朝日新聞 2017(平成29)年10月7日)

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