世界史

倭寇の頭目、王直は日本では有力な商人だった

2013年10月9日 17:32

倭寇という言葉は、「日本による侵略」を意味するが、実際には後期倭寇は、密貿易により利益を得ようとした中国人が中心であったと考えられている。その頭目の一人が王直である。王直は巨船を建造して、日本や東南アジア諸国と貿易を行い、巨万の富を得た。平戸を治めていた松浦隆信は、海外貿易の商人として王直を大歓迎し、平戸に中国風の館を与えたという。明ではお尋ね者の王直だが、貿易を禁じていない日本では有力な商人だったのである。大きな成功をつかんだ王直は、やがて明の懐柔策により帰国するが、結局は斬首されてしまう。なお、鉄砲伝来について、タイのアユタヤから中国の浙江省に向かっていた王直の船が種子島に漂着した際に、乗っていたポルトガル人が火縄銃を日本に伝えたという説もある。

「王直」
「倭寇」
「倭寇と王直」

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