世界史

ベートーヴェンは鉛中毒で死んだ!?

2014年9月12日 18:09

大作曲家ベートーヴェンは、20代後半から聴覚に異常をきたし、40代半ばからはほとんど音を聞くことができなかったと言われる。残されたわずかな聴力でも作曲ができるように、大きな音が出る現在のピアノが開発されたともいう。また腹痛や下痢といった持病にも苦しめられた。聴力を失ったことを悟られないように、他人との接触を避けたことから彼は奇人と思われていたようだ。そんなベートーヴェンの死因はワインの飲みすぎによる肝硬変と考えられていたが、普通、肝硬変では聴力障害は起きない。最近になって鉛中毒(※)が関連していると考えられるようになった。
アメリカ・ベートーヴェン協会のメンバーが1994年にサザビーのオークションで3600ポンド (7300ドル) で落札した死の翌日にカットされたベートーヴェンの髪の毛を鑑定に出したところ、一般人の40倍~100倍もの鉛が検出された。また、ベートーヴェンの死後36年後に学術的な目的で発掘されたのち再埋葬されたが、その際に頭蓋骨の一部が調査に関わった研究者に保管された。個人の手にわたったこの骨の骨片はサンノゼ大学のベートーヴェン研究センターに研究目的で長期貸与された。そして調査の結果、やはりベートーヴェンは鉛中毒であったことがわかった。どうやら彼は20代半ばから鉛中毒だったようだ。鉛中毒になった要因として、考えられるのはワインの飲みすぎ。当時のワインには甘みを増すために酢酸鉛を含む甘味料が大量に含まれていたという。大好きなワインによって早死にしたことは彼の「運命」であったのかもしれない。

※貧血、腹痛・下痢、便秘、頭痛、言語障害、神経麻痺などの症状が起きる

「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」
「ベートーヴェンの難聴と肝硬変の原因はワインの飲みすぎによる鉛中毒 」
「鉛中毒」

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