自然美に隠されたフィボナッチ数列
2014年2月20日 18:03
13世紀に活躍し、アラビア数字をヨーロッパに導入した業績で知られるイタリア人数学者、レオナルド・フィボナッチ。彼の名がつけられた数列「フィボナッチ数列」は、「1・1・2・3・5・8」と、隣り合う数字の和が次の数字になる形で進んでいく。実はこの数列は自然界の現象と深く関わっている。例えば、ヒマワリの種や松ぼっくりの螺旋模様の数、サボテンのとげの配置、バラの花びらの数などだ。これらを見て、美しさを感じるのには理由がある。実は、フィボナッチ数列において、隣り合う数字の比は「1:1.6」に近い。これは人間が無意識に美しさを感じる黄金比(※1)なのである。
(※1)
四角形の比率のこと。 (≒1:1.618)。古代ギリシャで発見された。人間にとって最も安定し、美しい比率とされる。
松ぼっくりの渦に見られるフィボナッチ数列
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