スコットランドの貴族が20年がかりで作った対数表
2013年7月13日 12:02
対数とは、ある正の数 (真数) が,ある 1 でない正の数 (底) を何回かけ合わせたかを示すもの。真数を 8、底を2とすれば,と表記する.すなわち
とは「2 を何乗すれば 8 になるか」というときの「何乗」に値する数値である。
=8 だから
=3となる。あらかじめさまざまな正の数を、1でない正の数の回数分掛けたものを表にしておけば、計算の手間は大幅に減ることになる。16~17世紀を生きたスコットランドの貴族、ネイピアはこのことに着目し、たった一人で20年かけて対数表を完成させた。16世紀のヨーロッパは、大航海時代であり、天文学が盛んになった時代でもあった。大きな数を計算する機会が増えたことから、対数表は大いに重宝された。(参考 朝日新聞 2013年5月12日)
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