地学

竜巻の強さをしめす藤田スケールとは

2013年12月26日 20:08

「Mr.トルネード」といえば、誰を思い浮かべるだろう。メジャーリーグファンなら、個性的な「トルネード投法」で三振の山を築いた野茂英雄さんを思い浮かべるかもしれない。だが、正解は竜巻の研究で大きな業績を残した藤田哲也博士(元・シカゴ大学教授)だ。竜巻は被害を受ける範囲が狭いこともあり、直接観測することが難しい。そこで、藤田博士は、建物などの被害状況から最大風速を推定する方法を考案した。等級はF0からF5まで。F0(秒速17~32m)は、「小枝が折れる」、F2は、「住宅の屋根がはぎとられる、大木が倒れる。自動車が道から吹き飛ばされる」。F6は、「住宅は跡形もなく吹き飛ばされる。自動車、列車などがもち上げられて飛行し、とんでもないところまで飛ばされる」というレベルだ。幸いにして日本ではF4(「住家がバラバラになって飛散する」レベル)以上の竜巻は観測されていない。2013年に埼玉・千葉に大きな被害をもたらした竜巻はF2だった。アメリカでは、藤田スケールの基本的な考え方を踏襲した「改良藤田スケール」が2007年から採用された。日本でも、国内の家屋に対応した新しい基準を求める声が上がっている。竜巻は御免だが、藤田哲也博士の業績はもっと知られていい。

「藤田哲也(気象学者)」
「藤田スケール」

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