地学

けた違いに大きい望遠鏡が2021年に誕生

2014年7月1日 19:18

次世代の超大型望遠鏡「TMT」の建設が、2021年の完成をめざしてハワイで始まる。TMTとは「Thirty Meter Telescope」の略。その名の通り口径が30mもある。日本が誇る「すばる望遠鏡」(1999年完成)の口径が8.2mといえば、TMTがいかに大きいかがわかるだろう(※)。ちなみに建設経費は1500億円。こちらもすばる望遠鏡の400億円をはるかに上回る。TMTはアメリカ・日本・カナダ・中国・インドの共同プロジェクトであり、日本は望遠鏡本体構造の製作、主鏡分割鏡の鏡材製作、分割鏡の一部研磨、観測装置の一部製作などを担当。建設費(約1500億円)のおよそ4分の1を負担する。
鏡が大きくなればなるほど、光を捉える能力は高まる。しかし、ここまでの大口径化を実現するには、重力によって鏡が変形するなどの難題を乗り越えなければならなかった。TMTが集める光の量はすばる望遠鏡の約10倍になる。

※17世紀、イタリアの科学者、ガリレオが使った望遠鏡は鏡ではなく、レンズを使ったものだったが、その口径は5.6cmにすぎなかった。

「TMTの概要 : 国立天文台TMT推進室」
「すばる望遠鏡 – Subaru Telescope」
「望遠鏡の歴史」

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